ランドセルの基礎知識 PR

本革(牛革・コードバン)ランドセルのメリット・デメリット

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編集部からのコメント

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ランドセルを購入するにあたって素材選びはとても大事になってきます。
人工皮革に比べて天然皮革は多少重くなってしまいますが、天然皮革ならではの美しさや高級さがあります。
天然皮革とはランドセル素材だと牛革やコードバンのことを指し、牛革は文字通り牛の革、コードバンは馬の革を使用しています。
そんな天然皮革について解説していきます。

本革(牛革・コードバン)ランドセルのメリット

丈夫である

人工皮革のクラリーノなどより耐久性が優れていると言われていて、とても強度があり、傷が付きにくいという特徴をもっています。

牛革は傷がついても目立ちにくく、革が硬いので、型崩れもしにくい特徴があります。
コードバンは牛革と比べても傷が付きにくく、耐衝撃性にも強く、牛革と比べて3~5倍の強度があるともいわれているほど丈夫な素材です。

高級感がある

牛革では、人工皮革ともコードバンとも違った少しザラっとした手触りがあり、牛革ならではの艶があるので、高級感があります。人工皮革では味わえない高級感があり、重みや硬さがしっかりとしています。
コードバンは最高品質であり、革の王様や、革のダイアモンドと呼ばれる希少な革です。きめ細やかな繊維質の革で滑らかな手触りがあり、しわにもなりずらく、独特の高級感ある美しさがあります。

使うごとに味がでる

牛革も、コードバンも使い込む程に革の馴染みが良くなり、使えば使うほど革本来の味が出てきます。馴染みが良くなるとだんだんと体にもフィットするのが特徴的です。進学していく度にお子様と一緒に成長していくランドセル素材で、卒業までにどんな革になるのかも楽しみの一つです。
人工皮革では使い込む程に味が出ることはありません。
本革ならではの特徴です。

職人が作るランドセルである

本革のランドセルは職人が手作業で仕上げているものが多く、素材自体も丈夫ではありますが、手作業で仕上げることにより、さらに丈夫に仕上がっているランドセルが多いです。
本革の入手からこだわり、裁断から仕上げにまでこだわり抜いたランドセルが沢山あり、熟練職人がこだわりを持って仕上げたより高級感のあるランドセルなのも特徴的です。

使用済ランドセルのリメイクをしてくれるブランドも

ランドセルブランドによってはランドセルリメイクを行っているところもあります。
◎モギカバン
モギカバンでは、他社のランドセルを含めてランドセル時計にリメイクすることが可能です。
かぶせを使いデザインはそのままの時計でインテリアとしても実用性のあるリメイクです。
◎フィットちゃん
外部に制作依頼し制作するのて4~5ヶ月ほどかかってしまいますが、ミニランドセルにリメイク可能です。4分の1程の大きさになり、内部まで精巧に作られています。
◎黒革鞄
黒川鞄で購入したランドセルのみリメイクを受け付けていて、ミニランドセルかペンケースのどちらかを選ぶことができます。革育として、ものを大切にする習慣をつけ自然を愛する心を育てるという意味合いから行われているリメイクです。

その他では土屋鞄や、中村鞄製作所でもミニランドセルのリメイクをしてくれます。

本革(牛革・コードバン)ランドセルのデメリット

値段が高い

本革使用のランドセルは人工皮革使用のランドセルに比べて値段が高くなってしまいます。コードバンは1枚の革からかぶせ2枚分程度しかとれない希少性から値段もかなり高くなってしまいます。
さらに、ランドセルの大型化で使用する革が増え、価格が高額になっています。
牛革使用のランドセルは大体5万円~8万円程が相場となっています。
コードバン使用のランドセルは7万円~15万円ほどが相場となっています。コードバンランドセルはかぶせのみコードバンを使用したものはコードバンの中でも購入しやすい価格ですが、総コードバン使用だとお値段が一気に高くなり、12万円~20万円ほどになってしまいます。
人工皮革使用のランドセルが2万~6万円程が相場なので、本革使用のランドセルは値段が高いと言えます。

ランドセルが重い

クラリーノなどの人工皮革使用のランドセルの平均的な重さが900~1200gといわれていて、本革製のランドセルは1100~1600gほどといわれています。ランドセルの大型化に伴い、少しでも負担が少なくなるようにランドセルメーカーも軽量化に工夫がされていますが、人工皮革に比べてしまうと本革製のランドセルはどうしても重くなってしまいます。
教科書1冊の重さが約150~200gぐらいなので、教科書1冊分、2冊分の違いにはなってしまいますが、多少重くなってしまいます。

雨に弱い

本革ランドセルの最大の弱点ともいえる雨や水に弱いということです。

雨に濡れたまま放っておいたりするとシミがついたりカビが生えたり、革が硬くなりヒビ割れを起こしてしまう原因になってしまいます。

さらに、水だけではなく、本革は湿気にも弱く、変形などの原因となってしまうので、特に梅雨どきなどは要注意です。

ただ、最近の本革ランドセルは撥水加工もしっかりと対策され、昔の本革ランドセルに比べてお手入れもだいぶ楽にできる様になりました。

本革ランドセルを取り扱う工房系のランドセルは特にこの撥水加工の技術に優れ、雨などに濡れても乾拭き程度で6年間しっかりと使う事ができます。

例えば、山形に工房を構える「カバンのフジタ」さんは、山形の雪国でも使用できる事が前提で、防水、撥水効果の高い加工で作られている事でも有名です。

黒川鞄や萬勇鞄のランドセルも職人さんの高い技術により雨などの防水対策はばっちり考えられて作られているので、雨対策についてはそんなに心配いらないでしょう。

本革(牛革・コードバン)ランドセルの進化

軽量化と軽く感じさせる工夫

(ランドセルの重量は多少重くても、体感では重さを感じさせないという点をアピールしてください)

ランドセルは重さ以上に如何に軽く感じるかということが重要になってきます。
実際の重量が重くても、体にしっかりとフィットするランドセルを選べば体全体で重さを分散し負担が減るので軽く感じることができます。
大手ランドセルメーカーなどでは、構造に工夫が凝らされているランドセルが多く、体感重量が軽く感じる作りになっているものが多く、実際の重さよりも、背負った時に感じる重さが重要になってきます。

防水性を高める加工をしている

近年のランドセルでは、本革ランドセルでも防水加工や、撥水加工が施されているランドセルもとても多くなってきて、本革の弱点ともいえる水に弱いという点は解消されつつありますが、防水加工や撥水加工が施されていても、長く良い状態を保つにはしっかりとお手入れが必要です。
中には革の厚みの半分程度まで防水加工が施してある本革ランドセルもあり、人工皮革と変わらないと言われているものもありますが、防水加工などはどこまで施されているのかはメーカーにより違ってくるのでしっかりと確認しましょう。

まとめ

本革ランドセルは高級感に溢れていて、耐久性もしっかりとあるので安心して6年間使用することができるメリットなどがありますが、価格が高かったり、雨に弱いかったり、重いというデメリットもありました。
登下校にかかる時間、お子様の体型、性格などを考慮して、人工皮革か本革かを選ぶと選びやすいです。ぜひ参考にしてみて下さい。

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